わん泊RV

犬と車中泊、夏の暑さ対策 Q&A
初心者がまず知っておきたいこと

キャンピングカーで犬と旅している私が、夏の車中泊でいちばん気をつけている「暑さ」を、よくある疑問に答える形でまとめました。

はじめまして。私はキャンピングカーで、犬と旅している個人です。この記事は「これから犬と車中泊をしてみたい」という初心者の方に向けて、夏の暑さ対策をまとめました。

先に、正直にお伝えします。私は獣医師ではありませんし、この記事は獣医師の監修も受けていません。犬の体調や健康にかかわる判断は、必ずかかりつけの獣医さんに相談してください。ここに書くのは「べき論」ではなく、私自身が旅の中でやっていることです。

エアコンを切ると、車内はどれくらい暑くなる?

思っているより速く、危険な温度まで上がります。

「ちょっとだけ」が、犬にとっては長すぎることがあります。

夏の車内で窓から外を見る犬。エアコンを切ると車内は短時間で危険な温度まで上がるため、愛犬を車内に残さないよう注意を促すバナー。

犬は、人のように全身で汗をかいて体を冷やすのが得意ではありません。主に、口を開けてハッハッと速く呼吸するパンティングで熱を逃がしていると言われています。だから、気温が高く、湿度も高く、風のない車内では、体温の調節が追いつかなくなる可能性がある、と考えられています。人が「まだ大丈夫」と感じる暑さでも、犬にとっては違うのかもしれません。

私は自分では測っていないので、推測で「◯度になります」とは書きません。かわりに、JAF(日本自動車連盟)が実際に検証したデータを紹介します。数字は事実として引用し、出典を最後に添えます。

JAFのユーザーテストが示す、車内の暑さ

JAFが夏に行った車内温度の検証では、次のような結果が報告されています。

  • 窓を閉め切った黒いミニバンでは、エンジンを止めて30分後に車内は約45℃、15時ごろには55℃を超えた
  • 窓を3cmだけ開けても、30分後は約40℃。開けても抑えきれず、効果は限定的だった。
  • フロントをサンシェードで覆っても、15時に約50℃まで上がった。
  • エアコンを止めてからわずか5分で約5℃上昇15分後には熱中症の指数(暑さ指数)が危険レベルに達した。
  • 曇りの日でも、実験開始からたった3分で「注意」レベル、41分で「危険」レベルになった。
  • JAFは、短時間であっても、子ども・高齢者・ペットを車内に残さないよう呼びかけている。

私が体で感じているのも、これと同じ方向です。エンジンを止めた瞬間から一気に暑くなり、窓を少し開けても風がなければあまり変わりません。「ちょっとだけ」の“ちょっと”は、思うより短いと感じています。

出典:JAF(日本自動車連盟)
・クルマ何でも質問箱「車内に子どもやペットだけを残すのは危険?」
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-trouble/subcategory-prevention/faq250
・ユーザーテスト「夏場の車内温度」
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer

エンジンを止めても、冷房は使える?

車種で大きく違い、普通の車で長時間の冷房は正直むずかしいです。でも“泊まる場所”を選べば、普通の車でも解決できます。

まず、言葉から。キャンピングカーには、車を走らせるエンジン用の電池とは別に、家電用の電池(サブバッテリー)を積んでいます。その容量を表す単位が Ah(アンペアアワー)で、水のタンクの大きさだと思ってください。数字が大きいほど、たくさん電気を貯められます。

ここで知っておきたいのが、エアコンは車の家電の中で別格に電気を食うということ。照明やスマホの充電とは桁が違うので、「電池を積んでいるから安心」とは、真夏はなかなか言えません。ソーラーパネルを載せた車もありますが、これは電気を少しずつ“継ぎ足す”もので、減った分を一気に“満タンに戻す”ものではありません。天井の換気扇(MAXFANなどの商品名で呼ばれます)も、こもった熱い空気を外へ追い出すだけで、エアコンのように“冷やす”わけではないんです。

参考までに、私の車の実例です。サブバッテリーは560Ahと大きめで、夏の日中でもエアコンがだいたい5時間、気温の下がる夜はもっと長く持ちます。ソーラーも積んでいますが、それでもエアコンをまかなうには足りません。気温がそれほど高くない日は、エアコンを使わず換気扇(MAXFAN)だけで過ごすこともあります。ただ、これはかなり大きな装備で、普通の車とは前提が違う、とも感じています。

そのうえで、犬と夏を越す現実的な道は、大きく3つだと思っています。

  • ① ドッグモードのある車を使う(テスラなど)。離車中も車内のエアコンを効かせられる車種があります。
  • ② 大容量バッテリーのキャンピングカーに乗る。ただし、装備も費用も大きくなります。
  • ③ 外部電源が使える場所に泊まる。RVパーク(車中泊向けに電源を備えた駐車場)、電源のある道の駅、電源を貸してくれる食事処など。

この中で、私がいちばんおすすめしたいのはです。①と②は車そのものに装備とお金が必要ですが、③は普通の車でも実現できる、ほぼ唯一の道だからです。読者の多くにとっても、これがいちばん現実的だと思います。ポータブル電源(持ち運べる大きな電池)を積んでおけば、電源のある場所で満タンにして、必要なときに使う、という組み合わせもできます。

だから、真夏の犬連れで効いてくるのは、車の性能そのものよりも、どこに泊まるかという「場所選び」だと私は感じています。その具体的な探し方は、最後のQでお話しします。

エンジンをかけっぱなしにしてもいい?

最終手段のひとつですが、その前に知っておきたいことがあります。

まず一酸化炭素。排気ガスに含まれ、無色無臭で気づきにくく、風の弱い場所や排気口がふさがれる状況では車内に流れ込むこともあります。燃料も思ったより使い、朝に残量が心もとないことも。夜の駐車場では騒音が想像以上に響き、長時間はエンジンへの負担にもなります。私は「かけ続ける」を最終手段として持ちつつ、できれば電源のある場所へ移動する、を基本にしています。

駐車場でのアイドリングや道の駅の車中泊、ルールは?

アイドリング規制は国の法律ではなく、自治体ごとの条例です。場所により違います。

都道府県だけでなく、市町村が独自に定めている場合もあります(たとえば横浜市・川崎市)。意外と知られていませんが、冷暖房を目的としたアイドリングは、多くの条例で除外規定の対象外とされています(たとえば千葉県)。違反しても罰則を設けず、勧告や公表という形をとる自治体が多いようです(たとえば埼玉県・川崎市)。
道の駅については、国土交通省が「休憩施設なので運転途中の仮眠は問題ないが、宿泊目的の利用は基本的に遠慮してほしい」との見解を示す一方、宿泊利用のための駐車スペースを別途設けた道の駅もあります。細かい内容は変わるので、私は訪問先の公式案内で確認するようにしています。

犬を車に残せないとき、飼い主の食事はどうする?

周辺に何があるかを先に知っておき、探し回らずに、車を離れる時間を最短にするのが現実的です。

夏の犬連れでいちばん怖いのは、暑い車内に犬がいる時間そのものです。だからこそ、食べ物を探して知らない道をあてもなく走り回る、その時間をできるだけ短くしたい。わん泊RVでは、停まっている場所・泊まる場所の周辺にあるスーパー・コンビニ・レストランを、あらかじめ調べられます。周辺施設のデータは全国で2万件以上。先に見当がつくので探し回らずに済み、夏はこの数分の差が効いてくると感じています。車まで料理を運んでくれる「車まで配達OK」の店も一例としてあります。大きなキャンピングカーは、駐車や停車が簡単ではありません。だから、車のそばまで料理を届けてもらえるのは、その点でもありがたい仕組みです。ただ正直、該当する店は今のところまだごく少数で、これから少しずつ増やしていきたいところです。

旅先で体調を崩したら?証明書は必要?

旅先ではかかりつけ医がその場では使えません。証明書の提示を求められる場合もあります。

知らない土地で、初めての病院を探すことになります。そのとき地味に効くのが、受け入れの条件として求められることのある証明書です。わん泊RVの愛犬カルテに、あらかじめ登録しておけるので、いざというときスマホからすぐ提示できます。登録しておくと安心なのは、次のようなものです。

  • 予防接種(ワクチン・狂犬病)の証明書
  • かかりつけ動物病院の連絡先
  • 飼い主の緊急連絡先

結局、真夏はどうするのがいちばん安心?

私の答えは「電源のある場所に泊まる」です。

外部電源につなげば、バッテリー残量を気にせず冷房を使えて、暑さの不安がぐっと減ります。わん泊RVは現在地から近い順で探せるので、知らない土地でも、いまいる場所を起点に犬と過ごせる場所が見つかります。電源が使えるRVパークは、都道府県別に眺めるのがおすすめです。

夏の犬連れ旅に、わん泊RVでできること

ここまでの「暑さ」「ごはん」「もしも」への備えは、無料アプリ「わん泊RV」にまとめています。夏に効く機能を中心に、並べておきます。

🌡️車内温度アラート外気温とWBGT(熱中症の危険度指標/環境省)から、車内のおおよその温度を推定して表示。「短時間でも愛犬を車内に残さないで」と教えてくれます。
🚗「車まで配達OK」で絞り込み愛犬と車のそばで食事できるお店を検索(今はまだ少数、これから拡充)。
⛰️「高地(涼しい)」「雨さんぽ」で絞り込み標高が高く涼しい場所や、雨でも歩ける屋根つきの場所を探せます。
🆘緊急SOS・愛犬カルテ予防接種の証明書やかかりつけ医の連絡先を登録し、いざというときすぐ提示。
無料アプリ「わん泊RV」で、続きをはじめる

「暑さ」「ごはん」「もしも」への備えを、ひとつのアプリに。ダウンロードは無料です。

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この記事は、キャンピングカーで犬と旅する筆者個人の体験にもとづくものです。獣医師の監修は受けていません。犬の体調・熱中症・健康に関する判断は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。車内温度のデータはJAF(日本自動車連盟)の検証結果を引用しています。法律・条例・施設のルールは地域や時期で異なり、変わることがあります。訪れる際は各自治体・施設の公式情報をご確認ください。